青少年健全育成会議講演会

7月3日(水)、今年度の青少年健全育成会議講演会が開催されました。講師に金沢大学人間社会研究域人文学系(心理学)教授の荒木友希子氏をお迎えし、「アタッチメント~地域で子どもたちと関わる視点~」と題して心理学の視点を交えたお話をしていだたきました。

「アタッチメント」とは、心理学の用語では特定の他者に対する情緒的な絆を指すそうです。

何だか難しそうな用語ですが、実は様々な「くっつくこと」が「アタッチメント」で、それはごく当たり前に子どもに接していること、態度、言葉がそれに当たるそうです。乳児期におむつを替える、抱っこする、思春期に不安な顔をしていたら「大丈夫だよ」と声かけする。これらの嫌な気持ちを嬉しい気持ちに変えることの数々が人が健全に生きるための根幹になるということ。当たり前のことを大切にし、自分を信じる力が他者を信じる力になるとし、家族ではない地域の方など人とのふれ合いがその形成に一役担えるとのことでした。人とのめぐりあいの中で情緒的なつながりが生まれ、自然な相互作用からアタッチメントは生まれるということが一番大切なことだと学びました。荒木氏の講義はわかりやすく、時間が足りないほどでした。「あっという間で面白かった!もっと聞きたい!」との声もいただきました。来年もよりたくさんの方々に参加いただける講演会にしていきたいと思います。

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