今回は寺町寺院群へ。「金沢」の地名と縁深い芋掘藤五郎を祀る伏見寺では重要文化財「銅造阿弥陀如来坐像」が目玉となっていますが、個人的には「歓喜天」がお薦め。「秘密の神様」と呼ばれ、抱き合う象頭人身の男女神です。円柱の厨子に姿を隠され、決して人目に触れぬ異形の神様に胸が躍りますね。
極楽寺では「六臂三面大黒天」が。最澄作といわれ、かなり古い作ですが辛うじて大黒様のお顔の両側に付いた弁財天、毘沙門天の表情が見てとれました。センター大黒様の不敵な笑みが頭から離れませんが、淨安寺の「八臂弁財天」も負けていません。各手に武器をお持ちのなんとも勇ましく珍しいお姿。普段非公開の所(若干無理を言って)拝観が叶った分、感動もひとしおでした。
日露戦争時捕虜収容所だった高岸寺へも。歴史散歩の二日前に将校の曾孫が訪れたそうで、なんともタイムリー。ご住職も感動冷めやらぬ口調で熱く語ってくださいました。
珍しい仏像の他、天狗に姑獲鳥(うぶめ)に生霊に、今回も様々なエピソードを抱え持つお寺を巡った第三弾。金沢には不思議なお寺がまだまだ残されています。来年も一緒に奇妙なお寺たちへGO!

教養部副部長 才田治奈

#歴史散歩 ~世にも奇妙なお寺たち3~

#日時:令和元年10月6日(日)

#場所:寺町寺院群