世にも奇妙なお寺たち6

秋晴れの中、今回は石引エリア3ヶ寺の秘密を探りに出かけました。
明治期から続く仏事「一つ灸」で有名な高源院からのスタート。農民の疲れた体を癒す為毎年7月1日にお灸をすえ病気平癒、息災延命を願ったとか。来年は是非お試しあれ。寺宝「人体秘灸図」はなかなかのグロ(笑)さ。
続いて宝円寺へ。見どころ満載の中、ここは敢えて十一面観音菩薩と烏枢沙摩明王(うすさまみょうおう)推しで。宝円寺の十一面観音の正面は何故か怒り顔。これは奇妙ですねえ。秘仏ですが毎年1月18日と8月10日のみ拝観が叶うとか。三つ目がキュートな烏枢沙摩明王は激しい炎で不浄を浄化させる力を持ち、ブッダ救出の為う〇こをバクバク食い尽したエピソードも。今ではトイレの守護神として祀られ、我が家でもトイレに烏枢沙摩のお札を貼ってあります。
お隣、瑞雲寺では冥府で死者の罪過を裁く10人の王、「十王図」を見せて頂きました。人は死後、先ず初七日を皮切りに四十九日まで7回裁かれます。5回目の閻魔大王によって六道の行先が決められ、残り2回で輪廻先とその条件が決まるとか。残された3回分の裁きは百日忌、一周忌、三回忌に。法要時遺族の悲しむ様子や、十王に対して減罪を願う姿、供養に対する態度が証拠となるので、鍵を握るのは遺族という事に。皆身につまされる思いでツアーの最後を締め括ったようです(笑)
金沢にはまだまだ不思議なお寺がいっぱい。来年も「世にも奇妙なお寺たち」のご参加お待ちしております。

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