世にも奇妙なお寺たち5

寺町寺院群まで足を延ばした「世にも奇妙なお寺たち5」。今回はいつもよりぐっとゴージャスなツアーになりました♪
俵屋宗達作と言われる板戸絵に、代々伝わる鬼のお面を持つ承証寺は、県内でも数少ない法華宗。日蓮宗とは似て非なる宗派だそうで、頑固でクセ強宗派たる所以をとくと聞かせて頂きました。赤門寺として知られる日蓮宗興徳寺では普段非公開である加藤清正像と川裾大明神の特別開帳が。川裾大明神は馴染みの薄い神様かもしれません。古くから河川地域で祀られる事が多く、下の病気にご利益がある女神だとか。しっかり手を合わせておきました（笑）また日蓮宗と切っても切れぬ清正公には武運長久・病気平癒・盗難除け・水難除けと幅広いご利益が。虎に盗賊、河童にコレラまでやっつけた武勇伝から、高い効果が期待出来そう♪
そして今回密かな目玉となったのが落雁諸江屋さん所有の玉泉寺模型と茶室「蓬莱庵」の特別拝観！玉泉寺は2代藩主利長夫人の菩提寺で、明治の大火で灰燼と化すまでは壮大な伽藍を有したそうです。皆で模型を眺めつつ、在りし日の姿に思いを馳せたひとときでした。
蓬莱庵はその昔明治天皇の叔母が来沢の折、休憩所として建てられた豊臣家ゆかりの茶室。取り壊しを余儀なくされた昭和の後期、諸江屋さんが譲り受け、息を吹き返したそうです。わびさび感じるいいお茶室で、殊に非公開とあれば感動もひとしお。お陰様で皆が笑顔で終える事が出来ました。
金沢にはまだまだ不思議なお寺がいっぱい。来年も「世にも奇妙なお寺たち」のご参加お待ちしております。
教養部副部長　才田治奈

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