第3回 SDGs学級「人生会議(ACP)について」
前回のSDGs学級から随分と日が開いてしまいましたが、10月24日(木)にようやく第3回目のSDGs学級が開催されました。今回は「人生会議(ACP)について」というテーマで、金沢市在宅医療・介護連携センター(長いので愛称は「いいがいネット」と言うそうです)から島津・平野両氏を講師にお迎えし、金沢市の在宅医療・介護の概要と今回のテーマである人生会議についてお話をしていただきました。
近年、人生を終える場所=死亡場所の比率が変化してきているそうで、厚生労働省の最新の統計データによると、その場所が「病院」が微減、自宅」が微増となっているそうです。また、「老人ホーム」の割合も増えてきており、このことは自宅や老人ホームでの看取りの環境が整ってきてい ることの表れともとれます。そのようなことからも、「第3の医療」と呼ばれる在宅医療の重要性やニーズは高くなってきており、それは、子どもから高齢者までどの年代でも医療を生活の場(家庭・地域)で提供し、利用できる環境になっているとのことでした。
金沢市の世帯状況の説明では、65歳以上の高齢者がいる世帯が36%で、このうち半分以上が高齢者のみで21%を占めるというデータの紹介があり、市内の高齢者(65歳以上)の割合が金沢市の27.8%に対し瓢箪地区は39.0%という4番目に高い数字でした。
高齢化が進む金沢市としては、家族がいなくても、1人暮らしでも、在宅医療が受けられるような制度を推進しているとのことです。
次に今回の主題である人生会議についてでは、まず人生会議とは何か?また具体的にどのように行うのか?考えるものか?をDVDを視聴して内容の理解を深めました。家族などで大切なことを話しあうことが、まずは人生会議のきっかけとなることを学びました。
人生の最終段階をどの場所でどのように過ごし、その最期を迎えるか。そのための医療や生活等のケアやサポートは?それを考え、実行に移せるよう自分自身で考え、周囲の信頼する人たちと共有しておくことが人生会議(ACP=アドバンス・ケア・プランニング)であることの大切さを学ぶことができた講座でした。